大学一年生のはじめに学ぶこと
大学での学びと高校までの学びの違う点はどこでしょうか?
大きく3つあります。
まず一つ目に、自分で主体的に学ぶということ。
大学に入った時、初めに戸惑いを感じるのは、「自分で履修する授業を選ぶこと」だと思います。
「必修科目」といって、必ず履修しなければならない科目と、「選択科目」で自分で選択できる科目があります。必修科目は、その学部で学ぶ学生は必ず身につけておかなければならない知識を得ることができます。選択科目はどうでしょうか。これは、一つの学部の中でも、さまざまな講義が開講されています。
なぜかというと、大学は各専門分野の研究者が講義を行うからです。
大学は様々な研究をしている研究者たちがいます。
研究者たちが直接、学生の皆さんに最新の研究も踏まえ、かつ、各学問領域で構築された知識を、講義を通じて教えてくれます。
そのため、授業の内容も多岐に渡ります。
この中から、学生は自分で「受けてみたい」と思う講義をとるわけですね。
そこで、大事になってくるのが「シラバス」です。
「シラバス」にはその授業の内容や用いる教科書、成績評価などが書かれています。
自分が興味のある授業はどれだろう、と探す時間は、ショッピングの時のように楽しいですよね。
好きな科目、興味のある科目が見つけられたらラッキーです。
大学生の学びではこの主体的に学ぶことがとても大切です。
主体的に学ぶということは自分を大切にすることにもつながります。
なぜかというと、私はこんなことに興味があるんだ、と気づくことにもなるからです。
高校生までとの違いの二つ目は、なかなか正解がない、ということです。
私も授業をしていて、教科書で書かれている確立された話はもちろんいたしますが、それでも本当にそうなるのかな?ということは、生きている経済現象を扱う上で必ず湧き上がる疑問です。
高校生までは、教科書に書かれていることは絶対、先生の言うことはいつも正解、と思って勉強してきたかもしれませんが、意外とまだわかっていないことってたくさんあります。
そして、それらに挑戦するのが大学生以降の学びです。
新たな発見を自分でできたら楽しいですよね。
そんな自分の発見や自分の思考をレポートに書くということも大学生には必須になってきます。
これが高校生までとの違いの三つ目です。
大学生になると、レポートを書くことが格段に多いと思います。
レポートを書くときには、主題があり、それに対して仮説があります。
データや理論から結論を導き出すわけですが、他の人が読んでも説得的である必要があります。
そのためには根拠が必要ですね。
レポートの書き方については、私も授業で取り扱っていますが、書籍も色々と出ています。
私のおすすめの本はこちらです。
まず、一冊目、この本は学生時代に出会いたかった!!(今でも遅くないけど!)というくらい本当に書く技術を学べる大好きな本です。
『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス 1793)』
倉島 保美 (著)
https://amzn.asia/d/c6B2CuR
次の二冊は、これを持っていれば大学一年生から卒論まで使える、という一年生にぴったりの本です。
私はこちらを教科書にして一年生向けの授業をしています。
『アカデミック・スキルズ(第3版) ――大学生のための知的技法入門』
https://amzn.asia/d/gWLziz3
『学生による学生のための ダメレポート脱出法 (アカデミック・スキルズ) 』
https://amzn.asia/d/0hlfhaS
さらに、次の本もレポートや論文を書く上ですごくよい本です!!
授業で時間があれば、これに則ってみんなでチェックしあうとレポートの質がさらに上がりそうですが、自分一人でもレポートを書き上げたらこれに則って確認してみるとよいレポートになるでしょう。
『レポート・論文をさらによくする「観点」ガイドー学習と授業作りに役立つ25の観点』
https://amzn.asia/d/5hlIiJ7
私も研究者の端くれとして日々論文を書く苦労をしていますが、こうした型があると少し助かりますね。
大学生になったら、ぜひ参考にしてみてください。
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